最初に取りたいヨガ資格は?
ヨガの種類から取得方法まで解説

ヨガを始めてしばらく経つと「ヨガの資格を取りたい」と考えることもあるでしょう。しかし、ヨガの資格は意外と種類が多く、どれから取ればいいか迷っている方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、ヨガに関する代表的な資格をまとめてみました。初心者が取得できるものや、日本で取得する方法など、目的に合わせて紹介します。

  • 「ヨガの資格の種類にはどんなものがある?」
  • 「最初にどの資格を取ればいい?」
  • 「取得するにはどうしたらいい?」
     

ヨガの資格制度について

ヨガは古くから続く伝統的なインドの修行法ですが、1990年代、影響力をもつアメリカのハリウッドスターやモデルたちがライフスタイルにヨガを取り入れていることを公表し、日本やヨーロッパでも美容意識の高い女性を中心にヨガ文化が広がっていきました。
そういったブームを背景に「インド中央政府」や「全米ヨガアライアンス」など、一定以上のヨガに関する知識や技術を証明する資格・認定制度がスタートしました。
この二つの団体が発行するものが代表的なヨガの資格で、どちらも日本にいながら取得が可能です。

ヨガの資格を取得する方法は?

これらのヨガの資格を取得するためには、それぞれの団体が認定する、トレーニングプログラムを修了する必要があります。
これらのプログラムは、ヨガスタジオやスクールなどで提供されており、コロナの感染拡大以降はオンラインコースも増えてきました。
ここでは、ヨガの資格を取得するための選択肢をいくつか紹介します。

海外で取得する

留学制度やインターン、日本の団体が運営するプログラムを通して、海外で資格取得を目指すことも可能です。日本から離れた場所で、現地の自然や文化に触れながらヨガを深く学べることがメリットです。
もちろん、国内での取得に比べて費用も高くなりますが、一生の記憶に残る体験を通してヨガの資格取得が可能です。


国内で取得する

インド中央政府公認の資格や、全米アライアンスが提供するヨガ資格は、日本でも取得が可能です。
それぞれの団体から認可を得ている講座や、スクールが提供しているプログラムを修了することで資格の取得を目指します。
また、プログラムの内容も基本的には日本語なので、語学力に自信がないという人も安心です。
一定期間内に集中して学べる短期コースや、都合に合わせて学びを進められる単位制など様々なコースが用意されていることも国内で取得するメリットです。


オンラインで取得する

コロナの感染拡大以降、国内を含め世界中の学校がオンラインでプログラムを提供するようになりました。
自宅にいながら、遠く離れた学校や講師から学べるので、近くにスクールがないという人も資格の取得が可能になりました。
オンラインのほうが費用も安く済むことがほとんどです。


ヨガ資格の種類は?

ここでは、インド中央政府公認資格と全米ヨガアライアンスが発行する認定制度について紹介します。


インド中央政府公認資格

インドはヨガの発祥地であり、インド中央政府も公式なヨガ資格を提供しています。インド国内外で高い信頼を得ています。


YIC

YIC(ヨーガ教師養成講座)は、インド中央政府が認定するヨーガ指導者の国家資格を取得するためのプログラムです。インドでは医師や看護師と同様にヨーガ指導者を国家資格として認めています。


YTIC

YTIC(ヨーガ療法士養成講座)は、YIC修了者を対象とした講座で、インド中央政府が認定するヨーガ療法士の国家資格を取得するためのプログラムです。日本でヨーガ療法士になるには、YTIC講座に参加するか、SVYASA大学日本校(学部3年・修士2年・博士課程3年)を修了する必要があります。


全米ヨガアライアンス

全米ヨガアライアンス(Yoga Alliance)は、世界で最も認知されているヨガ資格認定機関です。
主な資格にRYT200とRYT500があり、これらの認定を受けることで国際的に通用するヨガインストラクターとして活動できます。そのほかにもマタニティヨガやチャイルドヨガの認定も行っています。


RYT200

最も一般的なヨガの資格で、日本のヨガ愛好者が最初に取得する資格です。200時間のプログラムを経て、ヨガの哲学やポーズ(アーサナ)、人間の身体への理解を深めます。

▶︎RYT200とは?取得するための方法やメリット、難易度まで解説


RYT500

RYT200を取得した後に300時間のプログラムを修了して取得できる資格です。もしくは、最初からRYT500を目指すことも可能です。


E-RYT

RYTの認定を受けており、一定以上のキャリアを積むことで受けられる認定制度です。


YACEP

RYTを保持する認定インストラクターに義務づけられる資格です。全米アライアンスへの最初の登録日から3年ごとに45時間のヨガ指導と、30時間のレッスンを行うことで取得可能です。


RPYT

妊娠中のお母さんへ、ヨガを指導するための資格です。妊婦の身体の仕組みを深く学習し、安全な指導方法を身につけます。


RCYT

子どもの発育に注目した、チャイルドヨガの為の資格です。子どもの身体や認知能力に関する知識と、子どもへヨガを教える方法を身につけます。


資格取得後の進路と収入

ヨガの資格を取得した後の進路は幅広く、ヨガスタジオやフィットネスセンターでのインストラクターとしての活動はもちろん、企業や学校、個人宅での出張レッスン、オンラインレッスンの提供なども可能です。
また、ヨガの資格を利用して最初から自分でビジネスを立ち上げたり、フリーランスとして活躍する人もいます。収入は勤務先や地域、経験年数によって異なりますが、一般的には1時間あたりの報酬として約2000円から1万円程度が相場です。

フリーランスとして活動する場合、自分で料金を設定できるため、収入のコントロールも可能です。


まずはRYT200を目指す

もしヨガについて学びを深めたいのであれば、最初に目指すべき資格はRYT200です。
RYT200は、ヨガの基本的な知識と技術を網羅しており、基礎を固めるための最適な資格です。
また、多くのヨガスタジオやフィットネスジムで認知されているため、就職やフリーランスとしての活動において有利になるでしょう。
比較的価格も手頃で、取得にかかる時間も他の資格よりは短めなため、プロだけではなくヨガ愛好家にもおすすめの資格です。

RYT200やそのほかの資格取得に必要な金額の相場は、こちらの記事で詳しく解説しています。

▶︎RYT200とは?取得するための方法やメリット、難易度まで解説

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