卒業生の声
1.マイラ先生のトレーニング参加のきっかけを教えてください
以前からヨガを本格的に学びたいと思っていて、体に深く染み込ませるならスクールへ通うスタイルよりも、どこかで集中的に修得した方が良いだろうなと、海外へのヨガ留学を検討しました。
「ヨガ、留学」で検索した際、目に留まったのがマイラ先生のトレーニングでした。マイラ先生のトレーニングで特徴的だと感じたのは、カリキュラムの内容全体が体と心の両面の修養にフォーカスしている点です。アーサナの技法、解剖学、瞑想、呼吸法などはもちろんのこと、アーユルヴェーダを取り入れた生活法と食事。これらが揃ったトレーニングはまず珍しかったのと、こうした環境でヨガが学べることは一生の価値になるだろうと感じました。
それと一番の決め手はマイラ先生から学びたいと思ったことです。マイラ先生は指導者である以前に熱心な実践者で、長年かけてヨガやアーユルヴェーダの経験を積んでいます。そのような道のりでは、どんな感覚なのだろう?という好奇心もあり、マイラ先生のピースフルな姿勢に素直に惹かれました。ここでなら、自分の人生に落とし込める“学び”があるだろうと参加を決めました。またヨガ初心者でも受けれること、英語ができなくても日本語の通訳者が付き添ってくれるというのも安心できるポイントでした。
2.トレーニングの雰囲気、内容はどうでしたか?
カウアイ島の大自然のなかで毎日規則正しい生活をしながらのヨガトレーニングは本当に最高でした。
日々のスケジュールはアーユルヴェーダのディナチャリヤに沿って行われます。朝4:00起きの夜20:30消灯まで、瞑想、呼吸法、アサナの技法や解剖学、ヨガ哲学の座学などが段階的に進められました。毎朝、体と心の状態を観察する“ウェルネスジャーナル”という時間も設けられ、個々に体とマインドの状態をシェアし合いました。そこでマイラ先生からヨガ・アーユルヴェーダの視点から身体に起こっていることや改善策についてアドバイスを受けました。毎日体と心のことでたくさんの新しい発見がありました。
トレーニング中マイラ先生から伝えられたヨガは、伝統的なラ―ジャヨガのスタイルで、主に呼吸と安定したアライメントを基礎とした“生涯続けられるヨガ”でした。それに伴う様々な知恵が、自分自身のためのヨガや誰かへ伝える際のヨガが明確になったと思います。
トレーニングを通して、体もそうですが、意識的な部分でもヨガが浸透していったので、これらを一生かけて復習、実践したいと思いました。
3.カウアイ島はどのような雰囲気でしたか?どんな体験が印象に残っていますか?
ハワイの中でも特に自然豊かなカウアイ島は、大地が力強く、木々も大きくわんさかと生えていて、空からのエネルギーもパワフルに感じられる場所でした。早朝や夜、空には満点の星が広がっていてすごく綺麗で、起床時や就寝前によく眺めていました。スコールも多いので雨上がりに虹が見れるのも楽しみのひとつでした。どの瞬間も日本とは違った魅力があって、改めて人間が自然のなかで生かされていることを感じました。
最終日にマイラ先生の農園で農作業をさせてもらった経験も特に記憶に残っています。毎日の豊かな瞬間の積み重ねから人生に幸福が生まれると実感しました。
4.アーユルヴェーダの食事はいかがでしたか?どのような変化がありましたか?
アーユルヴェーダの食事は当初自分で思っていた以上に身体と心を変化させるきっかけになりました。
到着の初日5日間は3食ともにキッチャリーを食べたのですが、その際マイラ先生から「この期間中で食べ物への執着を手放しているのですよ」と言われましたが本当にその通りだったと思います。キッチャリーの期間を終えて通常の食事に戻ったときも、これまでと感じ方が全く変わりました。
アーユルヴェーダ料理はどれもやさしい味、素材の味をしっかり感じられるもので、食べるほどに身体と心の調子が良くなっていきました。自分の食べるものが自分そのものになること、食べ方が人生においての姿勢に影響するという意味が分かりました。食べ物がいいと当然体の調子もよいので、ヨガをすることとアーユルヴェーダの実践はイコールであることが大切なんだと思いました。
アーユルヴェーダの食事で、慢性的だった便秘が解消され、浮腫みや腹部の膨張感も2週間ほどでなくなりました。3週間目には、長年悩んでいた背部の肌荒れがすっかり消えていて、これには驚きました。1カ月間でトータル5kg体重が減っていて、ビフォーアフター写真で比べると姿勢がとても良くなっていました。
5.アーユルヴェーダの診察や治療(トリートメント)はいかがでしたか?
滞在中、私は2つのオプションを選びました。マイラ先生との個人コンサルテーション(アーユルヴェーダ的な診察)と、マイラ先生の共同で活動しているヴァネッサ先生によるボディワーク(ボディマッサージ)です。
どちらも共通して体と心を“自然に戻す”やり方で、コンサルテーションでは事前の細やかなカウンセリング内容をもとに、マイラ先生から体質や傾向、慢性的な不調などそれにまつわる改善法についてアドバイスを受けました。自分が“気を付けている”と思っていたことでも、実は体には合っていないことがあったり、こうするともっと良くなるわよ、ということを教えてもらいました。
ボディワークでは、過去感じたことのないようなやわらかく優しいマッサージのような施術で、ヴァネッサの温かな手のタッチで全身を流されていくような感覚でした。とても心地よく、前半ですぐに眠ってしまいました(笑)
6.トレーニング参加後、変わったこと(生活、体調、考え方など)を教えてください。
自分の人生をもっと大事にしよう、愛そうって常に思うようになりました。
ものすごくシンプルで簡単なことなのに、これまではそれを出来たり出来なかったり、マインドがフラフラしていたので結局は難しく考えていたんだと思います。
カウアイ島のトレーニングでは、すべての瞬間で“物事を意識的に行うように”と伝えられていたので、自分のすることがより明瞭になり「これでいい」と自分でいることに安心感を持てる瞬間が継続していたんです。この感覚を、帰国して通常の生活に戻っても実践し続けること、それも楽しく優しく。そのことが私の日常を変えました。
とても些細なことですが、毎日をできる範囲で規則正しく過ごしてできる範囲で自炊をする、お酒を飲まなくても特別なイベントごとがなくても“あぁ幸せ”と思える瞬間を過ごす、そうした自分との出逢いを今は楽しんでいます。
体もどんどん素直になっていると実感しています。昔は常に風邪気味だったり、冷えや生理前のPMSが重い時期がありましたが、今ではそれらの症状が全くといっていいほどなくなりました。健康って本当に有難いことなんだなと身に染みて感じています。
7.今現在、どのような活動をされているか教えてください。
ヨガトレーニングの1年後、今度はHale Pule認定のアーユルヴェーダシェフトレーニングを修了しました。
現在は個人プラクティスを主宰しています。ヨガ、アーユルヴェーダのお料理教室、アーユルヴェーダ料理のケータリング、この3つをメインに活動しています。
またそれに伴い、ブログ記事を定期的に更新しています。内容はヨガやアーユルヴェーダにまつわるマイラ先生からの教えをもとに私自身の実体験や、皆さまにとって日々に活かせることの手立てなど。アーユルヴェーダ料理レシピや、日々の不調を快適にする暮らし方などです。難しいことではなく現実的なことを書いています。
私たちは大げさなことでは変わらない、毎日の些細なことから大きく変容していくと確信しています。真の健康は何か、普遍的な幸福とは何かを、ヨガやアーユルヴェーダを通して何かヒントとなれば幸いです。
8.将来の卒業生さんへ一言おねがいします。
私はヨガもアーユルヴェーダもどがつくほどの初心者で無知そのものでした。自分の体と向き合い心を知ることは普通、人生では後回しにされがちですが、実は何よりも大切なカテゴリーだと思います。
ヨガに興味がある、アーユルヴェーダに興味があるというのは「自分に興味がある」というサインでもあると思うので、何にも遠慮することなく存分に楽しんで探求していけると良いと思います。
この記事を見られている方はすでに健康や幸福への関心が高くいらっしゃると思うので、「今」と「この先」のために充実した学びが得られることを願っています。
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【活動とプロフィール】
Kaoriさん
全米ヨガアライアンス認定ヨガインストラクター / HalePule認定アーユルヴェーダシェフ
東京都内にてプライベートプラクティスを定期的に開催中。
「アグニを整えるアーユルヴェーダお料理教室」
「おうちでつくれるキッチャリーづくり教室」
「手軽にきちんとGheeづくり」
「内側からの安定と強さをもたらすヨガ」